2015.02.27(金)
今回、文章が長くなるので合間合間に写真を挟ませていただきますが
記事の内容とは関係のないものを使っています。
(昨年12月半ばに行ったドッグランで撮ったものです)
ブログをお休みしていたあいだの出来事です。
昨年末の土曜日、我が家にちょっとした騒動が舞い込みました。
仕事が連休に入ったばかりの夫が外出先から帰宅した時のこと。
腕の中に見知らぬ小型犬を抱いていたのです。
私 「えっ!ナンデ~??」
夫 「迷子犬や・・・車道横断してたし放っとけへんし。」
とりあえず、こもものクレートを玄関へ出してきて収容。
管轄の警察署へ電話連絡したところ、最寄りの交番から巡査さんが来ることに。

迷子ちゃんが身に着けていたのは首輪とバンダナのみ。
バンダナはおそらくトリミング店で着けてもらったものでしょう。
迷子札等、身元を示すものはありませんでした。

しばらく後にやって来た巡査さんとお話しして、
迷子ちゃんは一旦警察署で預かってもらうことになり
パトカーの迎えを待ちました。
身綺麗で人懐っこく、とても可愛がられている様子だったので
きっとすぐに飼い主さんから届け出があって帰宅できるだろう。
そう思っていました。

でも万が一、警察署での収容期限までにお迎えが無かったなら
我が家で預かって引き続き飼い主さんを捜します、と申し出ると、
警察 「それならウチに預けんと、今からお宅でお世話してあげてよ」
え~っと・・・そう言われましても、あいにく我が家にも都合が。
私達 「これから帰省の予定があるんですよー。
預かったコを他所へ連れまわすわけにいかないでしょ?」
そう応えると、さすがに「それでもお宅で」とは言われませんでした。

話し合いの結果、お正月明けにまだ警察署に残っていたなら我が家に移す、
ということで書類の手続きをして、引き渡しを終えました。
この時点では正直ほとんど心配はしていなかったんです。
きっと翌日には「おうちに戻りました」の連絡が入るものだと思っていたので。

でも、翌日には何の連絡もありませんでした。
そのまま数日・・・
「万が一」の場合の対応について真剣に考え始めた3日目、
飼い主さんからお電話をいただき、ようやくホッとすることが出来たのです。
電話越しに迷子ちゃんの吠え声も聴こえてきて、
無事に元気に帰宅できたことが何より嬉しかったです。

後日、飼い主さんと直接会ってお話しする機会がありました。
年齢的には私の親世代・・・いえ、もう少し上かも。
迷子ちゃん帰宅後に撮った写メを見せてくださったのですが、
ご自分のガラケーの操作も覚束ない様子でした。
どうも、迷子ちゃんは自宅を抜け出して間もなく夫と出会っていたらしく、
冒険していた時間はごく僅かだったみたいです。
事故に遭わなくて本当に良かった。
おうちを抜け出したのは飼い主さんの留守中だったそうです。
戸締りがきちんと出来ていなかった、とおっしゃっていました。
夫は保護後しばらく辺りで捜してそうな人が居ないか
様子を見ていたそうなのですが・・・そりゃ見当たらないわぁー。
帰宅後に愛犬が居なくなってると気付いた飼い主さんは、スグに
「保健所(管理センター)に連絡しなければ」と思ったそうです。
ですがその日は昨年最後の土曜日。
センターは既に年末年始の休みに入っていて連絡がつかず・・・
運というかタイミングが悪かったですね。
迷子ちゃんにとっては更に運の悪いことに、飼い主さんは
犬の迷子を警察に連絡するということを知らなかったのです。

数日間 心配するしかない日々を過ごしたのち、
ご近所のかたに「警察には言ってあるの?」と尋ねられて、
初めて警察に届け出るものなのだと知ったのだそう。
これが人間の家族のことなら・・・例えばお孫ちゃんが居なくなった、
ならば真っ先に警察へ連絡するところでしょうが
『 犬のことだから保健所へ 』とだけ思いこんでいらっしゃったのです。
警察署へ届け出ていたなら その日のうちに再会が出来ていたのに
ただ知らなかっただけで、飼い主さんも迷子ちゃんも
寂しい数日間を過ごすことになってしまって・・・
そのことをかなり後悔なさっていました。
とはいえ、最終的には体調を崩すこともなく帰宅できたのですから
まぁ良かったのですけどね。

飼い主さんから最初に電話連絡をいただいたとき、
「直接会ってお礼が言いたい」と言われ
固辞したものの、その後も何度かご連絡をいただきました。
そこで、私のほうも是非伝えたい事があったので
お会いすることにしたのです。
待ち合わせ場所にはもなかも連れて行きました。
私の伝えたかったのは
『 迷子札を身に着けてあげて 』
ということ。
保護時に連絡先が分かる状態であったら
直接お知らせしてお返しすることが出来たんですよ、と
もなかが身に着けている迷子札を示すと
興味深そうにご覧になっていました。
その為に同行させたんです。
そして差し出がましいとは思ったのですが、
こももな達が以前トリミング店を利用した際に
お店で着けてもらったバンダナを残してあったので、
再度洗濯してネームシールをアイロンプリントしたものを
半ば押し付けるように受け取っていただきました。
役に立ててもらえてると良いな~。

過去何度か今回のように迷子の犬を保護した事がありますが、
幸いどのコも無事に飼い主さんの元へ戻っています。
でも、身元の分かるものを身に着けていたコは居なかったです。
どうしてだろう。
迷子になることなんて無い、と思っているのかなぁ。
もしも・・・と想像してあげてほしいです。
今回の記事タイトルは『 愛犬が迷子になったとき 』としましたが、
実際には そうなる前の段階で。
『 もしも迷子になってしまったら 』 と考えてほしい。
帰って来れる可能性を大きくするために迷子札は有効です。

連絡を入れるべき先をあらかじめ知っておくことも大切だと感じました。
関係機関の電話番号などは調べればすぐ分かることでしょうが、
捜索のため、調べる時間すら惜しいかもしれません。
手分けできる協力者がその時居てくれるとは限りませんし。
今、なにも起こっていない内に、
管轄や近隣の警察署・愛護センターの電話番号はチェックしておきたいです。
イザと言う時に慌てず、即時の届け出が出来るように。
もちろん、迷子にしない・させないことが一番ですが、
どんなに気を付けていても事が起こる可能性はゼロでは無いです。
誰も「愛犬を迷子にさせたい」なんて思ってはいないのに、
迷子になってしまうコって想像以上に多いです・・・
うちのコに限って、と思わず、出来る対策はして欲しい。
** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** **
それにしても。
迷子ちゃんと出会ってしまったら放ってはおけないのだけれど、
「保護」というのも実は気が重い行動なのです。
もしも飼い主さんが見つからなかったら、と思うと・・・
今回は抱っこが軽々できるサイズの大人しそうな小型犬だったので
なんとか我が家で預かっても面倒看られそう、って思えましたが、
もっと大きなコだったらそれは出来ません。
そもそも、我が家のもなかは他犬と仲良く出来ないので
一緒に過ごさせることも無理ですし。
庭も余分な部屋も無く 玄関も狭い我が家ですから、
離して暮らさせるということは困難。
もしも早期に飼い主さんが現れなかった場合、
保健所行きを避けるためには他の誰かを頼るしかないのです。
だからこそ、お願い!
愛犬が迷子にならないように気を付けて、
もしも迷子になってしまってもスグにおうちへ帰れるような対策もして下さい!
保護した人間が困ってしまう状況にならないように・・・お願いします~。
しつこくってごめんなさい。
でもホントにホントに、飼い主さんから連絡が来るまでハラハラしたのよぉ


我が家のメンバーが増えるようなことにならなくて、
本当に良かったワン!


スポンサーサイト